数字について


 君は自分のラッキー・ナンバーって持ってるかな。まあ僕は周知の通り「13」なんだけどね。てかね、僕は「数字」ってものに不思議な魅力みたいなものを感じてて、意味もなく1から10までの数字を紙切れに書きつらねてみたり、まあそのとき調子が良ければ1から30くらいまで書いてみて、「1は堂上弟、2は荒木……」とか「9は岡崎、10は香川……」とか、背番号に見立てた数字と誰かを頭のなかでイメージするだけでも3時間くらい過ごせるんだ。またね、そこから派生して、素数とか数学的な話題にも興味があって、テレビでそういう番組がやってると見てしまうんだよね。まあ、実際のところは難し過ぎてよくわかんないってオチなんだけどね。



 でね、数字ってのは本来、無機質で最低限の意味だけを持つもの、つまりは数量の大小を比較するだけの便宜的なものであるはずなのに、ときとしては、1つ1つの数字にそれぞれの意思があって、生きた存在として感じてることに気づいたんだよ。「背番号しての3とはこうあるべき。期間やスパンとしての10とはこうあるべき」みたいなね。


 まあ、ここからはたいして話の展開はないけど、ノルマであったり、ランニングのタイムであったり、そして年齢であったり、資金であったりと、ときには悪魔のように冷徹で、ときには最高の賛辞として、僕の目の前に数字というものが登場し続けるんだろうなと、落書きをしながら思ったわけだよ。まあ、ただそれだけさ。