男子バレーってこんなにつまんなかったっけ?


 11月のアタマくらいからバレーボールのワールドカップが行われていたけど、君は観てたかな。まあ僕は女子も男子もそんな熱心に観戦してたわけじゃないけど、特に男子にはすこぶるがっかりした、というか何か肩透かしを食らった気がするね。いやね、男子といっても、日本代表に限ったことじゃないよ。女子の後に各国の男子のバレーを観てて、総じて男子バレーってこんなつまんなかったっけ、って思っちゃったんだよね。総じてね。


 というのもね、攻撃が単調というか一辺倒なんだよ。高いトスのオープン攻撃主体でとにかくパワー勝負みたいなね。もちろんさ、ラリーの女子に対しパワーの男子って図式なんだろうけど、それにしても大味すぎて観飽きちゃったよ、まじで。全部力勝負かよって。速攻はもちろん時間差やブロードとかもっといろんな攻撃を掛けあわせても良いんじゃないかなと、観てて非常に疑問を感じたね。まあ、代表レベルになると、コンビバレーってのは女子だけの専売特許なのかもしれないけどね。



 でね、ここで日本代表の話になるんだけどさ。じゃあ、男子バレーにおいて世界各国は高さと力勝負をしてくると、そういうダイナミックさが男子バレーのトレンドだとしよう。それはわかった。だとしたらさ、日本人までも高さと力で勝負しにいっちゃいかんだろ、それで勝てるわけがないだろって思うんだよ。スピードであったり、小技であったり、堅実さであったり、ずる賢さであったり、喩えるなら、スモール・バレーボールなる日本独自のプレイ・スタイルを創造するってアイデアはなかったのかなとね。日本の女子はIDだのITだのデータを駆使したチームづくりをしてるようだけど、男子はただ必死こいて頑張ってるチームってことくらいしか伝わってこないんだよね。そんな昭和のスポ根みたいなチームで勝てるわけがないわな。つまらないくてもいいから勝てるチームをつくるべきだと思うね、どこかの球団みたくね。


 まあ、そもそもワールドカップって言ってるのに、開催国がほぼ日本で固定っていうシステム自体が疑問なんだけどね。スポーツじゃなくてショウみたくなってるからね。これじゃ強くならないよな、日本代表は。


◆バレーボール ワールドカップ2011