奥田英朗著『野球の国』感想


 非常にうっかりして、すでに所有している文庫を買ってしまったわけだよ。つまりね、出張中に雪のため金沢に帰れなくなってしまい、不意にできた時間を潰すために書店で本を買うことにしたのだが、いざ買ってみた本が家の本棚に収まってる本だったというわけさ。前にも一回こういうことがあったんだよね。本棚状況を確認できるよう、写真でも撮っておいて持ち歩くようにしておいた方が良いかもね。まじで。


 まあともかく、一見無駄とも思える買い物をしてしまったわけだけど、この旅行記というかエッセイは、実にユーモアにあふれていて、かつ読み応えのある一冊だよ。だから「無駄な買い物」と言い切ってしまうほどでもないかもね。まあ、しばらくしたらブックオフい持っていくだろうけど。ともかくさ、旅に出たら、これくらいの「まとめ」を書けるようにしたいよ。もとより、ここ数年、まともな「旅行」ってものをしてないし、小さな「旅行」をしても、新しい発見や出逢いってものがさっぱりなくなってしまったなと反省するいい機会になったね。


 ちなみに、この本は2002年に、日本各地、また台湾にまで出かけて野球観戦した旅行記だよ。10年ほど前のエッセイとはいえ、特に時代を感じることなく読み進められるのが、さすがだね。野球好きなら読んでおいて損はないと思うな。共感できる部分は多々あると思うよ。


【送料無料】野球の国

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価格:500円(税込、送料別)

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
「一人旅は思いがけず楽しかった。/アローンだがロンリーではなかった。一人でどこにでも行けた」この小説家に必要なもの、それはー野球場、映画館、マッサージ、うどん、ラーメン、ビール、編集者、CPカンパニーの服…そして旅。沖縄へ、四国へ、台湾へ。地方球場を訪ね、ファームの試合や消化試合を巡るトホホでワンダフルな一人旅。珠玉の紀行エッセイ。

【目次】(「BOOK」データベースより)
沖縄編/四国編/台湾編/東北編/広島編/九州編

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
奥田英朗(オクダヒデオ)
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライター、構成作家を経て、’97年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で第4回大藪春彦賞を受賞。’04年『空中ブランコ』で第131回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)