『アメリカの高校生が読んでいる起業の教科書』感想


 僕は別に起業したいなんてコレっぽちも思ってないんだよね。もとより会社経営ほど自分に向いてないものはないと思ってるんだよね。金はともかく、人を動かし続けるなんてことはめっぽう苦手で関わりたくない事柄だからさ。でもね、こんな僕でも「会社」ってものが、どのように成り立ってるかくらいは知っておかないといけないだろうと気づいたんだよ。自分はそこから当たり前のように給料をもらってるわけだけど、それがどのように創造され、捻り出されたお金なのかとか、まったく知らないことはいかんだろうからね。もちろん、それを知ったとこで何がどうってことはないんだけどね。


 でね、さすがにこの本は入門書みたいなトーンなんで、「会社をつくる→会社を動かす」という流れくらいは充分に把握できたかな。まあ最初に手にとった本としては悪くなかったと思うな。


 というか、企業がどのようにお金を生み出し、どうやって世の中を活性化させるかという図式こそ、僕らは社会にでる前にしっかりと理解しておくべき事柄のように思えるんだよね。それをどうして社会人になって数年も経ってから、図書館の本で勉強しているんだろうかと少し理不尽な気持ちがしたんだよね。それこそ高校生のうちに受験勉強のような形で無理矢理にでも勉強させられるだけでも、経済への理解度がぐんと深まり、お金の流れだってぐんと活性化すると思うんだけどな。だからもっと税金のこととか保険のこととか把握しておくべきだと思ったよ、まじで。あとね、経営者、幹部というグループと社員というグループの違いについてももっと理解しておきたいなと思うね。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
今すぐ実践できる起業と会社経営の基礎知識。「成功するビジネスの秘訣」をわかりやすく解説。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 伝説の起業家たち-エジソンが発明した「起業の成功法則」(希少性-エジソンは起業家だった!?/合理的な選択-最小のコストで最大のベネフィットを! ほか)/第2章 世界最初の株式会社「東インド会社」-会社はどんな仕組みで動いているのか?(株式会社-コショウを求めて三千里/商品の価格はどう決まる?-企業の目的は「利潤の最大化」 ほか)/第3章 はじめての起業-女子高校生マキさん(18歳)、起業家を目指す!(起業家という仕事-アイデアをビジネスにする/成功するビジネスの秘訣-最初に実行する4つのこと ほか)/第4章 会社の上手な育て方-経営を成功させるための基礎知識(限界分析-ギリギリ何人まで雇えるか/キャッシュフロー-お金は会社の血液です ほか)/第5章 会社をもっと大きくする方法-決め手はお金の集め方と使い方(会計-バランスシートと損益計算書の読み方/フランチャイズ-ビジネスを一気に広げる方法 ほか)

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
山岡道男(ヤマオカミチオ)
早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授・研究科長。1948年、東京生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科博士課程中退。学術博士(早稲田大学)。専門は、アジア太平洋地域の国際交流論、経済学教育論

淺野忠克(アサノタダヨシ)
山村学園短期大学コミュニケーション学科専任講師。1951年、東京生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了。専門は、国際経済学、経済教育論、高等教育論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)