ライフイベントにて


 facebookのライフイベントを作成していると、一つの傾向を発見したんだよね。僕のライフイベントは、どういうワケか偶数年に集中してるってことだよ。まあ、思いついたものを適当に登録してるだけだから偏った情報でしかないんだけど、特筆すべき事柄って偶数年に多いんだよね。奇数年が何もないのか、偶数年にいろんなことが起こっているのかは、わかんないけど、とにかく温度差があるなって発見があったね。


 あとね、こうやって人生のイベントといえる物事を列挙してると、高校までの学生時代の出来事って少ないことに気づくんだよね。僕の場合は、小学校時代のライフイベントとして「野球をはじめた」、中学は「バレーをはじめた」、高校が「ベースをはじめた」くらいのもんしかないんだよね。まあ、「決められた通りに学校に行く」というのが学生の本文でありルーティンであり、何かに拘束されるってのが宿命だったわけなので、2ヶ月も夏休みがあり腐るほどの時間を所有している大学時代や、社会との接点ができてある程度の金銭的自由がある社会人とは違うってのが理由だろうけどね。


 でも中学や高校時代のあの頃の方が毎日のちょっとした出来事、たとえば友達と花見に行ったとか文化祭の打ち上げで焼き肉食ってカラオケ行ったとか、そんな行事にいちいち興奮してた気がするんだけどね。でも、そういう文化祭の打ち上げをライフイベント、つまりは人生の一大行事として自分のプロフィールに記載するのは少し違うと思うんだよね。つまりさ、人生の思い出としては色濃いものかもしれないけど、出来事としては小さなことなのかなと。いやまあ、この辺は人それぞれ個人の捉え方の問題なのかな。



 そう考えると、すべてがコンプレックスで、すべてにペシミスティックだった、あの思春期の悩みや葛藤とともに生きたティーンの行事ごとなんて、本当に個人的な内なる出来事で取るに足らない些細な事柄だったんだなとわかっちまうね。まとめるとさ、年齢を重ねると日々の出来事からの感動は少なくなるけど、その分、人生における重要度は増してくるって具合かな。まあ、この先、どんなイベントが起こるかわかんないけど、ライフイベントに書き残しておきたいと思えるような、否、たとえ書き残すほどでないにしても、内容の濃い思い出をつくっていきたいね。