サルでもわかるラグビー講座


 今日からラグビー・ワールドカップがはじまるんだよね。なでしこも一区切りついたことだし、ぜひ君にはラグビー観戦を楽しんでもらうことをおすすめするよ。


 てか、かくいう僕も正月の大学ラグビーしか観てないから、たいして詳しいわけでもないけど、簡単にラグビーの見所を紹介しておくよ。まあ参考してくれよ。

まず覚えたい基本ルール3つ


 ラグビーってルールが複雑なんで馴染めない部分もあると思うけど、野球のルールを覚えるよりかは俄然やさしいと思うね。とりあえずは、次の3つのことだけ覚えておけばいいんだよ。

  1. 前にパスしたらダメ、前にボールを落としてもダメ:それぞれスロー・フォワードノック・オンという反則を取られる
  2. 転んだらボールを離さないとダメ:ノット・リリース・ザ・ボールという反則を取られる
  3. 得点の種類は4種類ある:トライ>5点/コンバージョンゴール>2点/ペナルティゴール>3点/ドロップゴール>3点 ただし実際の得点は、ほとんどがトライとコンバージョンゴール。ので、「7点」を一つの単位として試合が動いていくことが多い。試合の終盤で6点差であれば、1トライ1ゴールで逆転なので、まだまだ目の離せない試合をいえるわけさ。

ポジションと背番号の関係性


 ラグビーはのポジションは、スタメンの背番号ときれいきっちり合致してるんだよ。だから、試合中も背番号を見れば、どのポジションの選手かすぐにわかるんだよね。

 サッカーでは「フォワード」は、点取りのポジションだけど、ラグビーフォワードはスクラムを組むのがメインの役割なので、がっちりどむっとした選手が揃ってんるんだよね。

 中でも背番号8の選手は、そのままナンバー・エイトと呼ばれ、スクラムの最後尾で攻守にわたる仕事量の多いキー・ポジションなんだ。注目して観るポジションの一つだね。

  • バックス:背番号9〜15

 ラグビーは後ろにしかパスができないので、後ろのポジションの選手にどんどんパスがまわっていって、最終的にはバックスの選手がトライを挙げることがほとんどなんだよね。だから、イメージとしてはサッカーのフォワードみたない役回りかな。

 中でも背番号9は、スクラムハーフといって、モール(スクラム)から掻き出されるボールを配給するってポジションなんだ。通常身体の小さい、すばしっこい選手がこのポジションについていて、大男の中でネズミみたいに動きまわってる運動量は見ものだね。

 また背番号10スタンドオフと呼ばれ、いわゆる司令塔の役回り。スクラムハーフから受け取ったボールを展開するエース・ポジションだね。

 そして背番号15フルバック。もちろん最後尾に位置し、個人的には花形のポジションだと思ってるんだ。


「アドバンテージ」を知るとラグビーが見えてくる


 アンドバンテージというルールを知っておくだけで、ストレス無く試合の流れを追っていけると思うね。


 というのはさ、僕が最初ラグビーを観ててどうも疑問に思ったのが、ディフェンス側の選手がタックルをしてオフェンス側の選手を倒してボールが目の前に転がってるのに、そのボールをかっさらうこともせず、もじもじしてることがよくよくあったんだよ。「せっかくタックルしたんだから、攻撃に転じろよ」って思ってたんだけど、これは、アドバンテージを認められなかったためなんだ。


 つまり選手が倒れて選手同士が密集した状態になると、必ずどちらかのチームにアドバンテージが与えられるんだ。で、アドバンテージがあるチームしかボールに触ることができないってルールなんだよ、ラグビーは。


 だからさ、ラグビーの試合の流れのひとつとしては、以下のようなパターンをイメージしておくと便利だと思うな。


パス→展開・攻撃→タックルで選手密集→モールを組みながらアドバンテージのあるチームが攻撃の準備→パス→展開・攻撃→タックルで選手密集……


 この繰り返しが、試合の流れの主なものになるんだ。


 まあとにかくさ、日本代表が勝たないことには話は進まないんだけどさ。フランス、ニュージーランドともに強敵なわけだけど、とにかく応援しようと思うよ。


◆ラグビーワールドカップ2011
◆日本ラグビーフットボール協会