3月の読書メーター


3月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2017ページ
ナイス数:12ナイス

夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです
「喋るのが苦手」ということもあってか、同じ内容でも、文章とはまた違うトーンが味わえた。また、昔の作品はもちろん、カポーティやカーヴァーなんかを再読してみたいと思った。
読了日:03月27日 著者:村上 春樹
回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)
【再読】自分の35歳目前にして、35歳が人生の折り返し点という話を読みたくて再読。この話の主人公みたく、様々な事柄に区切りや整理をつけて、老いていく残り半分の人生を生きていかねばと思えた。
読了日:03月24日 著者:村上 春樹
走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)
誰かが好きなことについて語るのを聞いているのは決して悪くない気分だ。ましてや、その誰かの好きなことが僕の好きなことでもあれば、なおさらだ。僕らはこうやって価値観を共有していくのだろう。僕も、自分の好きな何かについて語りたくなってくる一冊。
読了日:03月16日 著者:村上 春樹
フィッシュストーリーフィッシュストーリー
短篇集だからか全体的に物足りなさを感じた。他の作品に比べると少しイマイチだったかも。
読了日:03月15日 著者:伊坂 幸太郎
石川直宏―まっすぐに平常心石川直宏―まっすぐに平常心
2010年シーズン前に出版されている本。このシーズンでFC東京はJ2落ちするので、またさらに波乱万丈なサッカー人生を歩むことになるのだけど、石川選手ほど爆発を期待できる選手はそういない。まだまだ代表もあきらめずにプレーしてもらいたい。
読了日:03月12日 著者:馬場 康平
社長のデザイン社長のデザイン
どんな業界にとっても、デザインって重要だよなと再認識。僕らが普段「お」と思って写真を撮るものは、景色や建築物はもちろん料理も動物も人間も、その「デザイン」をカメラにおさめてるわけで、やはり人の心のどこかに「デザインの良いもの」に感銘を受ける心理があるんだなとも感じた。普段から「何故このデザインが良いのか」をもっと突き詰めて考えるようにしたい。
読了日:03月05日 著者:
一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル
なんとなく、この文体というか世界観に馴染めなかったので未読のまま終了。何について語られようとしているのかがイメージしづらかった。
読了日:03月01日 著者:東 浩紀

2012年3月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

2002-2012


 10年である。


 2002年は、僕にとって記念すべきニートな1年で、はじめて普通に働いた仕事も辞め(そもそもアルバイトという身分だったが)、何もすることがなくなったので、とりあえずホームページでもつくろうってことで立ち上げたのがこのサイト。4月1日、当時住んでいた国分寺のマンションで、イラスト作成用と音楽ソフト用に買ったが、まったく使ってなかったMacintoshを使ってサイトをオープンさせて、翌2日にシアトルにMLBの開幕戦を観に渡米したと記憶している。そんな自由な心構えではじめたサイトが、やれ10年である。ブログという形式になったのはもっと後だけど、よくやったもんだなと我ながら思う。


 というめでたい区切りということで、今年は1つルールでも設けて更新してみようかなと思ったりしている。簡単なルールだけど、奇数の日にちに必ず何かしらのエントリーを更新するということ。今のところ無事続けられている。まあ昔は毎日でも更新してたわけだから、そんなに大それたことでもないわけだがね。ともかく、定期的に“何か”を書くということは悪いことじゃない。日々の生活の中で、本来なら通り過ぎてしまう様々なシーンを無理矢理にでも形して残しておくってのは、頭の体操にもなるし脳の深呼吸にもなってくれる。そんなわけで次なる10年に向けて、一歩一歩更新を繰り返していくことにしよう。

脱アルコール


 今年に入って、つまりは2012年になって、お酒を飲まないようにしているんだよね。とはいえ、ばつっと辞めてしまうのは無理だろうし(どちらかといえば外的要因的に)、「月に1回だけの飲酒」という制限の中でやりくりするようにしているんだよ。まあまだ3月だから夏場や年末にどうなるかはわからないけどね。


 で、なんで禁酒などという、めんどくさいことをやってみようと思ったかというとだね、まあいくつかのきっかけみたいなものはあるんだけど、「きっかけ」よりかは「解釈」の方が意味合いは大きいかな。つまり、酒を辞めるということを自分の中でどう解釈してるか、どう捉えているかってことだね。


 まずね、僕はこれまでの人生、本当に好きなことを好きなようにやってきたし、やってこれたわけさ。だからね、「なんでわざわざ?」というような不都合を自ら投げかけるくらいのことはしてもいいかなと思ったんだよね。戒めみたいなもんだよ。



 で、もう1つは、年齢かな。35歳になるという今年で、生活スタイルを変えようと思いついたんだよ。というのもね、二十歳くらいのときに読んだ村上春樹のある短編を思い出したんだ(『回転木馬のデッド・ヒート』収録の「プールサイド」という短編。詳しくはまたそのうち)。仮に自分の寿命を70歳と考えると、35歳というのはちょうど人生の折り返し地点だと。ので、35歳になったら、いろいろ生き方を変えようみたいな話だっと思うんだよね。死に向かっての準備をしていかなくてはいけないとかも書いてあったかもしれない。最初にその話を読んだときは、なるほどと思いつつも、70歳という年齢はもちろん、35歳という年齢でさえも僕にとっては遠い未来の話で現実味もなかったんだよね。でも気づけばもうその35歳の手前まできてるわけさ。だから、「死に向かっての準備」というもの意識しても良いのかなと思えてきたんだよね。清算すべきものは清算し、後回しにしてたものは本当に後回しで良いのか考えなおす、残り半分しかない人生のチューニングし直すべき逃せないタイミングだと。その結果、もうお酒はいいかなと判断したんだ。いいってのは、僕の生活の中からなくしてもいいかなということだよ。


 僕は元旦に「今年の目標」的なスローガンを掲げるのが嫌いで、思いついたときからはじめるタイプなんだよね。だから、これからも、思いつきで少しずつ生き方のチューニングをしていこうと思ってるんだ。理由は、もうすぐ人生の折り返し地点に差し掛かってしまうからだよ。


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チャップリン「独裁者」感想


 少し前にテレビ番組でちらっと取り上げられており、気になったんで全編観てみたんだよね。ちなみにこの映画は、ヒトラーナチスの世界を中心に描かれた内容なんだけど、アメリカで初公開されたのが1940年というのがミソなんだよね。というのもね、公開前年の1939年には第二次世界大戦が勃発しているとはいえ、いわゆるヒトラーの脅威が全世界に知れ渡るのはもう少し先の話なんだよね、歴史的には。にも関わらず、チャップリンは、ヒトラーナチスの脅威に対して警鐘を鳴らすような、この映画をつくっていたってわけだよ。時代を読む力のある人ってのは、どんな分野でも活躍できるってことだろうね。


 この映画は、ラストシーンのシリアスな「演説」が名場面とされており、僕もそのシーンだけ観ていたので、全編通して真面目に戦争を描いた作品なのかなと思っていたけど、まあほとんどがコミカルなものだったね。でね、チャップリンなんて、もうヒトラーと同じように歴史上の人物だと思っていたけど、こうやって映像で観ると、なんともノスタルジックな懐かしさを感じたね。はじめて観たような気がしないってやつだよ。で、すぐに気づいたんだけど、チャップリンの演技や演出って、僕らが子ども時代のバラエティやコントでよくよく目にしてた演技や演出そのものなんだよ。具体的に連想できたのは、細かな動きや表情がザ・ドリフターズ加藤茶そのものだと。もちろん加藤茶チャップリンを真似ているんだろうけど、「あ、これか! 加藤茶のキャラクターってほとんどがチャップリンのオマージュなんだ」と思っちゃったね。だから、白黒で字幕の映画にも関わらず、古めかしい外国の映画という、よそよそしさはなかったな。何かのルーツを発見するってのは興奮しちゃうよね。


 笑いに対するルーツを知りたかったらチャップリンを観てみるのもいいかね。ミュージシャンがみんなビートルズを真似ているのと同じように、きっとより深みのある笑いを味わうことができるようになると思うよ。


ヒトラーに真っ向から立ち向かった傑作。ユダヤ人を迫害するトメニア国の独裁者ヒンケル。突撃隊が押し入った床屋のユダヤ人はヒンケルと瓜二つで。その偶然がとんでもない事態を招き寄せる。発表当時、ドイツと同盟関係にあった日本では上映禁止となった、笑いと風刺の命を賭けたプロテスト映画。

ライフイベントにて


 facebookのライフイベントを作成していると、一つの傾向を発見したんだよね。僕のライフイベントは、どういうワケか偶数年に集中してるってことだよ。まあ、思いついたものを適当に登録してるだけだから偏った情報でしかないんだけど、特筆すべき事柄って偶数年に多いんだよね。奇数年が何もないのか、偶数年にいろんなことが起こっているのかは、わかんないけど、とにかく温度差があるなって発見があったね。


 あとね、こうやって人生のイベントといえる物事を列挙してると、高校までの学生時代の出来事って少ないことに気づくんだよね。僕の場合は、小学校時代のライフイベントとして「野球をはじめた」、中学は「バレーをはじめた」、高校が「ベースをはじめた」くらいのもんしかないんだよね。まあ、「決められた通りに学校に行く」というのが学生の本文でありルーティンであり、何かに拘束されるってのが宿命だったわけなので、2ヶ月も夏休みがあり腐るほどの時間を所有している大学時代や、社会との接点ができてある程度の金銭的自由がある社会人とは違うってのが理由だろうけどね。


 でも中学や高校時代のあの頃の方が毎日のちょっとした出来事、たとえば友達と花見に行ったとか文化祭の打ち上げで焼き肉食ってカラオケ行ったとか、そんな行事にいちいち興奮してた気がするんだけどね。でも、そういう文化祭の打ち上げをライフイベント、つまりは人生の一大行事として自分のプロフィールに記載するのは少し違うと思うんだよね。つまりさ、人生の思い出としては色濃いものかもしれないけど、出来事としては小さなことなのかなと。いやまあ、この辺は人それぞれ個人の捉え方の問題なのかな。



 そう考えると、すべてがコンプレックスで、すべてにペシミスティックだった、あの思春期の悩みや葛藤とともに生きたティーンの行事ごとなんて、本当に個人的な内なる出来事で取るに足らない些細な事柄だったんだなとわかっちまうね。まとめるとさ、年齢を重ねると日々の出来事からの感動は少なくなるけど、その分、人生における重要度は増してくるって具合かな。まあ、この先、どんなイベントが起こるかわかんないけど、ライフイベントに書き残しておきたいと思えるような、否、たとえ書き残すほどでないにしても、内容の濃い思い出をつくっていきたいね。

『石川直宏 まっすぐに平常心』感想


 国分寺にいた頃、厳密には小平市民だったので、いつしかFC東京を応援するようになっていたんだよね。理由は、FC東京は小平に練習場を持っていて、地元のチームという感じがしたからだよ。Jリーグって地元のチームを応援するみたいな空気だろ。


 僕は元々は柳沢のいるアントラーズを応援してたんだけど、柳沢が移籍すると、一転アントラーズのことはどうでもよくなったんだよね。やっぱ贔屓の選手がいなくなるとチームとしての魅力も半減するよね。また、他に好きな選手がいても、サッカーって頻繁に移籍があるおかげで、特定のチームをずっと応援するってのが、なかなかできにくかったんだよね、少なくとも僕にとっては。


 そこにきてさ、僕が日韓W杯以降くらいからFC東京を一途に応援し続けている大きな要因は、石川ナオがずっとこのチームにいるからだろうね。加地もルーカスも(コイツは帰ってきたけど)茂庭も長友も今野もどっか行っちゃったけど、東京の右サイドには石川ナオがいると。右サイドからゴール目掛けて鋭いドリブルを仕掛けてきて、あっと思った瞬間、強烈なシュートを放ってるってわけさ。こりゃ、観てる人もヒートアップするし、またこのプレーをまた次も観てみたいと思うよね。


 まあ度重なる怪我に泣かされている選手だけど、まだまだブラジルW杯での代表も信じて応援していきたいね。だって、なかなかこういうタイプの選手っていなだろ、日本代表に。だから、君も石川ナオに注目しておいてくれよ。きっとシビレるプレーを観せてもらえるはずだからさ。


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価格:1,260円(税込、送料別)

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
身体の成長の遅れに苦しんだ少年期、ライバルに敗れポジションを確立できなかったユース時代、選手生命に関わる程の大ケガ…度重なる困難を乗り越え、ついに覚醒した石川直宏の軌跡。

【目次】(「BOOK」データベースより)
プロローグー結局は積み重ね/1 胎動ー2004〜2006(サッカーノートの空白/谷間の世代と呼ばれて ほか)/2 原点ー1981〜2003(負けず嫌いな少年/今見ても上手い ほか)/3 覚醒ー2007〜2010、そして(ノートを書かなくなった理由/変わりたい!右サイドからの脱皮 ほか)/おわりにーこれからも積み重ね

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
馬場康平(ババコウヘイ)
1981年、香川県出身。地域新聞の編集部勤務を経て、2006年からフリーに。現在、『EL GOLAZO』等でFC東京担当記者として取材活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

『社長のデザイン』感想


 「制作」という現場で仕事をするようになって、デザイナーっていう職種はかわいそうな役回りだなと思うことが多かったんだよね。というのもね、デザインっていうのは、猫も杓子もダメ出しを入れてくるわけさ。「もっとポップに」「なんかパッとしない」「赤い色ばっかりでしつこい」「全体的にぼや〜っとしてる」「シズル感がない」etc.など、もう感覚的過ぎる修正や結局どうすればいいのかわからないアドバイスに満ちていると。同じく、まったくプロジェクトに関係のない人間やもうその辺に偶然居合わせた人なんかでも「女性としての意見では……」や「おじさん的には……」など、頼んでもないような注釈付きでダメ出しが入るわけさ。まあこういう修正要望に応えなければならないってのは、たいへんだなぁとね。


 でも、それはそれで、言い換えれば、パッと見の第一印象ですべてが決まってしまい、プロや専門家だけでなく何でもない素人の印象で出来不出来が決まってしまう重要な役目でもあるってことだよね。デザインってのは、直感で「何か」を感じさせる力がないと意味がないんだよね、きっと。だから、この「デザインを決められるのは社長だけだ!」って部分に強い説得力があったな。


 で、今の僕は、デザインに関してあまり関わりのない世界にいるわけだけど、それでもデザインに関する興味はもちろん、センスってのは持ち続けなければいけないと思ったよ。


 というのもね、普段街中でも、思わず写真を撮ってしまうものってのは、デザインが優れているものなんだよね。景色はもちろん建造物や広告だってそうだよね。それに、記念のスナップ写真だって、フレーム内で人物と景色をどうレイアウトするかってのはデザインのセンスが重要だと思うだ。だから、確かに仕事としては、社長だけがデザインを決められるのかもしれないし、デザイナーという役職だけがデザインを創造でき、外野の僕らはありがたくない野次馬としての意見を述べるだけかもしれないけど、それでも僕らは普段からデザインに接しており、デザインに対するセンスを磨くチャンスがあるわけだよね。だから、この辺をもっと楽しまなきゃと反省したんだよ。


 だから君もデザインに対しての興味は今以上に持っておいたほうがいいね。それだけで、いつも通りの通勤ルートだって、楽しいものに変わると思うな。


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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
デザインを活用してビジネスを革新する経営者26人が登場。

【目次】(「BOOK」データベースより)
巻頭インタビュー クオンタムリープ代表取締役ソニーアドバイザリーボード議長・井出伸之「経営者自身がブランドやデザインの価値をもっと意識する必要がある」/第1章 メーカー編(エステー社長・鈴木喬「デザインは社長にしか決められない」/ダイソン創業者チーフエンジニア・ジェームズ・ダイソン「デザインとエンジニアリングに境界なし」 ほか)/第2章 ファッション・製造小売り編(三宅一生「再び世界へ!日本のモノ作りがやるべきこと」/タビオ社長・越智勝寛「商品の良さをきちんと伝えないといけない」 ほか)/第3章 サービス・広告編(スマイルズ社長・遠山正道「経営者にとって最低限のたしなみ」/星野リゾート社長・星野佳路「本音のぶつけ合いで理想の空間を生む」 ほか)/第4章 中小・地方企業、農業編(マルモ印刷代表・奥田章雄「自分たちの技術を生かしてモノ作りに乗り出す」/マルハン取締役・若林均「自分の娘に向けた、雑貨店で売れる緑茶」 ほか)